オノ・ヨーコの特別展「北海道のためのスカイTV」が3月22日まで、東京・新宿の東長寺と向かいのピースリー・アート・アンド・エンヴァイロメント(P3 art and environment)で開催されている。
展示されている「北海道のためのスカイTV」は、2005年に北海道「十勝千年の森」に残る開拓民の廃屋に設置したインスタレーションを再構成した作品。P3のギャラリー空間と東長寺の敷地を使って、その雰囲気を伝える多くの写真と共に全作品を展示している。
ギャラリーでは、「北海道のためのスカイTV」展示風景を写した写真や十勝の空を映すライブモニター、オノ・ヨーコ自筆の15の言葉「青い部屋のイヴェント」が森のような空間を作りだし、鑑賞者はオノ自身が朗読するインストラクション作品「スカイ TV/北海道」の音声を聴きながら空間を巡る。
また、東長寺境内入り口には「念願の木」「雲の曲」と題した作品を設置。念願の木は、観客が願い事を結わえ付けることができ、同展終了後にはアイスランドにあるオノの恒久設置作品「イマジン・ピース・タワー」に届けられ、世界中から集まった願い事と一緒に光の束となって北極圏の成層圏に送られる。
本展は、1989年に萬亀山東長寺開創400周年記念事業の一環として発足し、アートや環境プロジェクトを手掛けるP3 art and environmentが、ギャラリースペースのプレオープンイベントとして行うもの。正式オープンは、同組織の発足25周年となる4月25日を予定している。
【イベント情報】
オノ・ヨーコの特別展「北海道のためのスカイTV」
会場:ピースリー・アート・アンド・エンヴァイロメント
住所:東京都新宿四谷4丁目34-1新宿御苑前アネックスビル1階
会期:1月16日から3月22日
時間:12:00から19:00
休廊日:日から水曜日
入場無料