若手アーティスト伊藤彩の個展「テルちゃんの妄想悲劇」展が1月18日より、東京・池尻のCAPSULEで開催される。2月9日まで。
伊藤が"フォトドローイング"と呼ぶ、独特の制作プロセスを経て作られた作品を展示。フォトドローイングとは、オブジェやドローイング、写真、布などを用いたマケットを様々なアングルやフレーミングで何百枚も写真撮影し、視覚的効果を検討した上で、写真に収められた現実世界を写実的なペインティングに描き起こす手法のこと。
温度や自然釉の掛かり具合をコントロールしにくい穴窯で焼き上げたセラミックの立体作品10点や新作のオイルペインティング5点、また、複数のフォトドローイングを組み合わせ、それを釉薬で描いた陶板作品も5点が披露される。
伊藤彩は1987年和歌山県有田市生まれ。2009年に京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、同大学大学院美術研究科絵画専攻を11年に修了。在院中には英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートへの交換留学も経験した。現在は和歌山を拠点に制作活動を行い、「Art Camp in Kunst-Bau 2007」サントリー賞、「アートアワードトーキョー丸の内 2009」準グランプリ、2010年度「京都市立芸術大学作品展」大学院市長賞、「アートアワードトーキョー丸の内 2011」シュウウエムラ賞及び長谷川祐子賞などを受賞している。
【イベント情報】
伊藤彩「テルちゃんの妄想悲劇」展
会場:CAPSULE
住所:世田谷区池尻2-7-12
会期:1月18日から2月9日
時間:13:00から20:00
休廊日:月曜から金曜日、祝祭日
入場無料