バレンタインも近づき、チョコレートの誘惑が多いシーズンに突入。チョコレートは食べたいけれどカロリーや糖分の摂り過ぎが気になる、という方に向け伊勢丹新宿店で開催中のサロン・デュ・ショコラで見つけた、話題の最先端ヘルシーチョコレートをご紹介。
チョコレートの原料となる「カカオ」は、活性酸素の働きを抑える成分・ポリフェノールを中心に300種以上もの栄養素が含まれており、マヤ文明の時代には「神々の食べ物」として貴重な食材として大事にされてきた。また、“幸せ物質”と言われるアナンダマイドや、恋をしたときに出る物質のフェニルエチルアミンも豊富で、体だけでなく、心にも優しいと言われている。
そんなカカオに魅せられて、日本初のローチョコレート専門店「カカオマジック」を京都・銀閣寺前にオープンした松田すみれさん。48度以上に加熱しないことで食べ物本来が持つ酵素や栄養素を失うことなく、最も効果的に摂る食事法のローフードと同じ考えで生まれたローチョコレートを提供している。カカオマジックのローチョコレートは、オーガニック生カカオと天然の甘味料のみを使用。カカオビーンズはローストせず、乳製品、保存料、乳化剤などは使わず、独自の製法で作られている。
「ローカカオを初めて食べた時、本当に美味しくて感動しました。カカオ本来の味を届けたいという思いから、ローチョコレート専門店をオープン。カカオには、単に体に良い栄養素だけでなく、気持ちを高揚させてくれる作用もある。落ち込んだ時など、チョコレートはおすすめです。ローフードを簡単に取り入れることは難しいが、“栄養のあるおやつ”として気軽にローチョコレートを楽しんでほしい」と松田さん。
ショップでは、話題の食材・マカとカカオを合わせたチョコや、カカオ豆を砕いたカカオニブがそのまま入った「ダークカカオニブ」など、一つひとつ手作りされたピュアチョコレートが体験できる。
また、人気パティシエ、辻口博啓シェフが新たに提案するのはチョコレートのサプリメント。カカオのパワーと、お茶に含まれる成分・テアニンを掛け合わせた新発想のチョコレートだ。辻口シェフと順天堂大学医学部教授・小林弘幸が共同で開発して誕生した新ブランド「アッシュ ショコラ サプリメント」は、2013年パリ・サロン・デュ・ショコラでデビュー。本イベントで日本初披露となる。
テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸で、近年はリラックス成分として注目が集まっている。チョコレートのサプリメントには、「抹茶」「柚子」「ミルク」と、ほどよい苦みが楽しめる「ダーク」の四つのフレーバーがあり、1個のショコラに玉露約15杯分のテアニン(約500mg)が含まれている。
その他、三枝俊介シェフが手掛ける「ショコラティエ パレ ド オール」からは、カカオ100%のショコラにツバメの巣と乳酸菌を加え、蜂蜜や豆乳、胡麻油などヘルシーな食材で仕上げた、その名も「からだにおいしすぎるショコラ」(12個入、2,100円)が登場。また、一切の食品添加物を使用せず、素材はすべてオーガニックにこだわったフランスブランド「ジャン=ミッシェル・モルトロー」など、イベントでは世界各国の最先端のヘルシーチョコレートが販売されている。