森山大道、Hiromix、新津保建秀、ホンマタカシらが参加、『パープルファッション』の20周年記念「NOCTURNAL DREAM」展

2012.12.05

森山大道、Hiromix、新津保建秀、ホンマタカシらの写真が並ぶ、『パープルファッション』の20周年を記念した写真展「NOCTURNAL DREAM」が東京白金の「THE LAST GELLERY」で開催されている。会期は2012年12月16日(日)まで。

『PURPLE』は1992年にオリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)とエレン・フライス(Elein Fleiss)がパリで創刊したインディペンデントなアート&ファッション雑誌。『PURPLE FASHION』『PURPLE JOURNAL』の2刊から構成される。それまでのモード誌の常識を覆すような自由で鋭い審美眼から編集されたページから、多くのアーティストデザイナーを世に送り出してきたことでも知られている。

展の他の参加アーティストは、アンダース・エドストローム(Anders Edström)、鈴木親佐内正史、鈴木理太郎、平川 典俊、そして、『PURPLE FASHION(パープルファッション)』編集長のオリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)。これらの人々の多くは、雑誌『DUNE』の編集長として知られ、2011年7月に夭逝した林文浩がオリヴィエに紹介してきたアーティストたちだ。この2人の友情により実現された展覧会が、林のギャラリー「THE LAST GELLERY」で開催され、オープニング・レセプションにはパリから来日中のデザイナー、オランピア・ル・タンなども顔を見せた。

「1992年、エレン・フライスと雑誌を始めるよりずっと以前から僕は日本という国から常にインスピレーションを受けている。伝統的な日本の美、川久保玲、北野武、森山大道、新藤兼人、オノ・ヨーコなどの現代に生きるアーティスト達、70年代のアヴァンギャルド・アート・シーン。日本人が常に過激だが的な人生を表現しているところに魅了される。日本の出版の伝統、グラフィックデザイン、そして美的感覚への執着はティーンエイジャーの頃読んだロラン・バルトのエッセイ『表徴の帝国』そのものだ。また日本は、大島渚の『愛のコリーダ』や荒木経惟の写真でも分かる様に、性的欲望に対して様々な魅力的な見解をもつ。初めて日本に行った時、僕は現代の日本を体現しているファッション・フォトグラファーやアーティスト達と一緒に仕事をしたかった。僕の大切な友達の一人である林文浩は、そんな僕に周りのクリエイティブ・コミュニティーを紹介してくれた。20年経った今、パープルのアニバーサリーを祝うにあたり、これまでに協力してくれたフォトグラファー達の作品を林文浩のギャラリーにてレトロスペクティブ的に展示するのはベスト・アイディアだと思う。また自分が撮ったワールドワイドなパープルコミュニティの写真を一部セレクトし、この20年間素晴らしい活動を続けてきた日本人フォトグラファー達の作品が集うこの場で一緒に展示が出来るのは光栄な事だ」

『パープルファッション』編集長 オリヴィエ・ザーム
※THE LAST Galleryのサイトから承諾を得て引用

イベント情報】
"NOCTURNAL DREAM" Purple 20th Anniversary Show
Supported by LOUIS VUITTON
会期:2012年11月30日(金)~12月16日(日)
開廊時間:14:00~20:00
休廊日:水曜日
場所: THE LAST GELLERY
住所:〒108-0007 東京都港区白金3-1-11
編集部
  • オリヴィエ・ザーム氏、自身の作品の前で
  • 「NOCTURNAL DREAM」展会場となった、東京・白金の「THE LAST GELLERY」
  • オリヴィエ・ザーム氏が撮影した林文浩氏(左)
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