松坂屋上野店は、南館建て替え工事のため本館のみの一館体制になり、3月12日にグランドオープンする。
従来からの強みである、近隣在住のアラ60(アラカン、“アラウンド還暦”の略)世代やシニア層を中心顧客に設定。暮らしに密着し、日常的に利用できる「私たちの百貨店」と感じてもらえる店づくりを行う。ターゲット層のライフスタイルやニーズに合致する品ぞろえを充実させるだけでなく、台東区と文京区全域の指定地域を対象とした当日宅配サービス、ショッピングの同行・代行サービス、ファックスでの注文配達などを導入。印象やパーソナルカラーを診断するファッション相談、相続や年金講習会などのセミナーも実施する。
アラ60及びシニア世代に向けた特徴化売り場も設置。10月には、自宅のリビングにいるような感覚でお茶を楽しみながらショッピングできるミセスの売り場「マダムセレクション」、11月には理想の寝具を提案する「ぐっすりラボ」、補聴器やシルバーカーなどの介護用品を気軽に試せる「サポートラボ」、ウィッグや健康食品まで美と健康、癒やしをテーマとする「おしゃれラボ」がオープン。紳士服売り場は、首回りやウエストサイズ、股下などすべてのサイズを記入できる「お父さんのサイズ手帳」を用意し、妻による代理購買対応を強化する。
また、食品フロアは17年半ぶりに改装し、「ほっぺタウン」としてリニューアルオープン。1階に和洋菓子(2月5日オープン)、地下にはデイリー食材や惣菜、弁当、生鮮食品を設置し、それぞれに町名をつけタウンを形成する。東北縁の菓匠・三全がプロデュースする「菓匠みとわ」が全国初、国立循環器病研究センターのレシピで作った弁当と惣菜を販売する「健(すこやか)※名称仮」が百貨店初出店。リゾートホテルの草分け的存在で、食事パンに定評がある「金谷ホテルベーカリー」も都内百貨店に初オープンする。