作家の嶽本野ばらは1968年1月26日生まれ。京都府出身。自称ロココ朝全盛期の1745年生まれ。
大阪芸術大学を中退した後、87年頃から関西を中心に美術、音楽、演劇などの活動を行う。90年に雑貨店「SHOPへなちょこ」の店長に就任する。同時期にフリーペーパー『花形文化通信』の編集に携わり、ライター・エッセイストとしてキャリアを積む。同誌で5年間連載したエッセイが熱狂的な支持を受け、98年に単行本化し一躍有名になる。
99年に拠点を東京に移し、2000年に書き下ろし小説集『ミシン』で小説家デビューを果たす。同作に収録された『世界の終わりという名の雑貨店』が高橋マリコ主演で映画化される。このタイトルは「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」のショップ「ワールズ・エンド (World's End) 」から取られたもの。03年の小説『エミリー』と04年の『ロリヰタ。』が三島由紀夫賞候補になり、02年に発表した『下妻物語』は映画化され、深田恭子と土屋アンナの共演で話題となった。
“乙女のカリスマ”として、カルチャーとしてのロリータを牽引。NOVALA TAKEMOTO Pour Lolita名義でロリータ服ブランド「ベイビーザスターズシャインブライト(BABY, THE STARS SHINE BRIGHT)」とWネームでアパレルを手掛ける他、ベアブリックやハローキティもプロデュースしている。
作品にはヴィヴィアン・ウエストウッドを始め、「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」など様々なブランドが登場。それらで人物や情景を描写するという特異な表現で物語が展開する。