ポップアーティスト、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の映画回顧展が、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて2月15日から28日まで開催される。
絵画、広告、デザイン、音楽、思想など多くのカルチャーに影響を及ぼしたウォーホルだが、映画も当時の美術・映画表現に衝撃を与えた。今回は、日本では約20年ぶりとなるウォーホルの代表作品13本を、すべてオリジナルフォーマットである16mmフィルムで上映。映写スピードも同時上映時のものを再現する。
プログラムAは、現代美術家のロバート・インディアナ(Robert Indiana)がマッシュルームを食べるところを延々と撮影したサイレント作品『イート(EAT)』と、様々なキスシーンのみを映し出す『キス(KISS)』を上映。
プログラムBは詩人ジョン・ジョルノ(John Giorno)の寝姿を撮影した『スリープ(SLEEP)』と、エンパイアステートビルを20時から夜明けに掛けて映し出した、ウォーホル映画の中で最も伝説的な作品『エンパイア(EMPIRE)』の2本。
プログラムCは、キュレーターのヘンリー・ゲルツァラー(Henry Geldtzahler)がソファでシガレットをくわえる動きをスローモーションで映写する『ヘンリー・ゲルツァラー(HENRY GELDTZAHLER)』、プログラムDはファッションモデルのイーディ・セジウィックをフィーチャーした『ビューティー(BEAUTY)#2』、プログラムEはウォーホル映画で最も商業的成功をおさめた『チェルシー・ガールズ(CHELSEA GIRLS)』を上映。
プログラムFは、ホモセクシュアルなエロティシズムを感じさせる、ウォーホル初期映画の代表作『ブロウ・ジョブ(BLOW JOB)』、前述のイーディが出演するSM的な室内劇『ヴィニル(VINYL)』の2本。
プログラムGは、ウォーホル自身がカメラ撮影を手掛け、日常的なシーンを覗くように記録した『マイ・ハスラー(MY HUSTLER)』、プログラムHはキューバ革命のカストロ家にまつわる噂をもとに歴史の再記述を試み、商業映画への移行を示唆する『フアニータ・カストロの生涯(THE LIFE OF JUANITA CASTRO)』、プログラムIは従業員も客も裸のレストランを描いた『ヌード・レストラン(NUDE RESTAURANT)』、プログラムJはウォーホル初のロケーション映画で最後の監督作品となった『ロンサム・カウボーイ(LONESOME COWBOYS)』を上映する。
【イベント情報】
アンディ・ウォーホル映画回顧展2014
会場:シアター・イメージフォーラム
住所:東京都渋谷区渋谷2-10-2
会期:2月15日から28日
プログラムA:15日15:00、17日19:00、20日17:00、25日17:00、27日15:00
プログラムB:15日17:00、18日17:00、20日19:00、23日19:00、26日15:00
プログラムC:16日15:00、19日17:00、24日17:00、28日17:00
プログラムD:19日15:00、21日17:00、23日15:00、26日17:00
プログラムE:15日19:00、19日19:00、28日19:00
プログラムF:16日17:00、20日15:00、24日15:00、25日19:00、28日15:00
プログラムG:17日15:00、21日15:00、23日17:00、25日15:00
プログラムH:17日17:00、22日15:00、24日19:00、27日17:00
プログラムI:18日15:00、21:0019:00、22日17:00、27日19:00
プログラムJ:16日19:00、18日19:00、22日19:00、26日19:00
料金:劇場窓口で特別鑑賞券(1回/1,200円、4回4,000円)を2月14日まで販売
当日券は一般1,500円、学生1,200円、小・中・高・シニア・会員1,000円。