マルチクリエーターのマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)は1946年1月22日生まれ。イギリス・ロンドン出身。 2010年4月8日逝去
幼い頃に両親が離婚し、ダイアモンド・ディーラーをしている祖母の家で育てられた。しばらくして母親が再婚し、継父と母が所有していた服飾工場で、デザインや裁縫の基礎を学んだ。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ卒業後にファッションデザイナーとして活動を始める。
71年、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)と共に、ファッションブティック「レット・イット・ロック」をロンドン・キングズロードにオープン。ショップは「SEX」「セディショナリーズ」「ワールズエンド」と店名を変え、ボンデージファッションをメインに取りそろえた。現在「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のアイコンアイテムであるボンデージパンツを考えたのはマルコム。
その後、ヴィヴィアンと共に、ショップの常連客で結成したロックバンド「セックス・ピストルズ」をプロデュース。同バンドは過激で反社会的なイメージ戦略で大成功を収め、パンクファッション、パンクロックはイギリスの若者に一大ブームを巻き起こした。また、80年にアダム&ジ・アンツのメンバーを引き抜いて「バウ・ワウ・ワウ」を結成。こちらも派手なファッションと斬新な音楽スタイルで人気を博した。
ヴィヴィアンとの仲を解消してからは単身アメリカに渡り、ミュージシャンとしてアルバム『マダム・バタフライ』などをリリース。自身の名を冠したパンクファッションブランドも設立するなど、“パンクの父”としてカルチャーに大きな影響を与えた。2010年、中皮腫のため死去。