FASHION HEADLINEでは2014年春夏のトレンドを10のキーワードから読み解いていく。第2回は、「トライバル」。
トライバル(tribal)とは、“部族の”という意味。ファッションでは、主にアフリカやアジアなどの部族のボディアートや伝統文様、衣装からインスパイアされたスタイルを指す。
「ジュンヤワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」は、アフリカンなムードのジャージーやフェイクスエードのドレスが登場。フリンジは、1本ずつ裏表を縫い合わせ、ビーズを通したり編み込んだり、手の込んだ作り。キジの羽根でできた大きなヘッドピースもインパクト大。シューズにスパイクをあしらって、ジュンヤワタナベらしいパンクのスピリットもプラスしている。
「ジバンシィ(GIVENCHY)」のショーは太鼓の音と共にスタート。クチュール的テクニックを使い、アフリカの民族衣装をエレガントなドレスに生まれ変わらせた。四角い布にスパンコールの総刺繍で表現されたのは、メンズコレクションでも登場したアフリカのお面モチーフ。美しいマスクのようなメイクは、クリスタルやグリッターを肌に直接貼りつけて作られている。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、フリンジや貝殻を使ったエスニック調の刺繍を用いた。ジャケットやドレスなど都会的なスタイルに、クラッチやネックレス、シューズなどの小物でエスニックアイテムを取り入れるスタイリングも提案。
「アキラーノ・リモンディ(AQUILANO.RIMONDI)」のストライプは、マサイ族の民族衣装の柄。ミニマルなシルエットのドレスなので、普段のスタイルに取り入れやすそう。