ハイジュエリーメゾンの役割はファッションを越えて、芸術文化の継承までをも担っている。1906年より続くヴァン クリーフ&アーペルは、パリが誇る指折りのハイジュエラー。創業より自然やクチュール、ダンスを主なインスピレーションの源にしており、最近では文学作品もコレクションのテーマとして取り上げている。
毎年ファンが待ち望むハイジュエリーコレクション。日本で発表されたばかりの最新コレクション「ポーダンヌ」のテーマは17世紀に活躍したフランスの詩人シャルル・ペローが書いた古いおとぎ話「ろばの皮」。ヴァン クリーフ&アーペルは、この物語を映画化した70年代の『ロバと王女』のデジタル修復も支援しており、新作のハイジュエリーコレクションはこれら両作品へオマージュを捧げたものとなる。『ロバと王女』の主演を務めたのは稀代の名女優カトリーヌ・ドヌーヴ。フランスの人に馴染み深い、ポエティックで魔法がかった物語と映画の世界観を、宝石を使ったアート作品へと昇華させた。
メゾンのクリエーションと技術の持てる限りを尽くして、独自の「ろばの皮」の世界を表現した「ポーダンヌ」コレクション。それはダイアモンド、サファイヤ、エメラルド、ガーネット、ルビーなど眩い貴石の生み出す煌めきと、芸術の域に達す繊細なクラフトマンシップが出会い生み出される、夢のような世界。ポーダンヌが自身を映し出してうっとりするシーンの手鏡からインスピレーションを得た「ミロワール アンシャンテ」ネックレスをはじめ、シャトーや妖精、色とりどりの姫のドレスのクリップなど多くのジュエリーを発表。
昨年秋よりヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデントを務めるアルバン・ベロワー氏は、コレクションに捧げる想いを「毎年発表するハイジュエリーコレクションは、メゾンのクリエイティビティーとイノベーションの源。ヴァン クリーフ&アーペルはハイジュエリーなしでは語れない」と話し、ハイジュエリーコレクションの発表の場を、歴史を経て革新を続けるメゾンの真髄を伝える良い機会であると考えている。
ヴァン クリーフ&アーペルは宝石のオーセンティックな伝統文化を守りながら、常にモダニティを模索している。ハイジュエリーコレクションはメゾンの普遍性と将来性の結晶と言えるだろう。
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ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
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