「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の14SSコレクションでは、ジャケットやパンツ、シャツなどデイウエアをベースに、イブニングウエアのような華やかな装飾が施されたスタイルが提案された。ナチュラルでマットなカラーのコットンやリネン、シルクなど天然素材と、ゴールドの箔生地やフェイクレザーが強いコントラストを見せている。
コレクションを象徴するデザインの一つである、プリーツが施されたラッフルは、70年代に活躍したオランダ人デザイナーで振付師のフォン・レン(Fong Leng)の衣装からインスパイアされたもの。
ゴールドの色使いの他にも、小さいビーズや貝の刺繍、レース使い、民族調のバッグやコルクのプラットフォームシューズなど、エスニックな要素がポイントとして取り入れられた。
また、大輪のポピーや有刺鉄線のグラフィック、パイソンやタイガーのプリントに、ステッチでクロコ模様を描いたキルティング生地などが今季の柄として登場。数種の花柄は、メンズコレクションと同様にパリの装飾美術館のアーカイブをリワークして生み出されたもの。
ランウエイには、レディオヘッド(Radiohead)のコリン・グリーンウッド(Colin Greenwood)が登場し、バスギターの音がショーの開始を告げた。音楽は、このショーのために作られたオリジナル曲。
2014年3月1日からは、パリ装飾美術館でドリス・ヴァン・ノッテンの個展が開催される。過去コレクションや美術館のアーカイブピースを用いて、ブランドの世界観やクリエーションのビジョンを表現する。