デザイナーのフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ（Ferdinand Alexander Porsche）は1935年12月11日生まれ。ドイツ・シュトゥットガルト出身。

現ポルシェの創業者フェリー・ポルシェ（Ferry Porsche）の長男として生まれ、幼い頃から祖父フェルディナンド・ポルシェ（Ferdinand Porsche）の設計事務所や工場に足を運んでいた。高校卒業後は名門、ウルム造形大学に進学し、インダストリアルデザインを学ぶが成績不振のため退学に。58年に父親が経営する設計事務所に入社し、カーデザイナーとしての才能が開花。62年にはポルシェのデザインスタジオの責任者となり、ポルシェ911は世界中にセンセーションを巻き起こした。

その後、F1フォーミュラーカーのタイプ804や、史上最も美しいレーシングカーとされているポルシェ904カレラGTSなどを手掛けた。72年に「ポルシェ・デザインスタジオ」を設立し、時計や眼鏡、筆記用具などのメンズアクセサリーを展開し、「Design by F.A.ポルシェ」というブランドでは、工業製品や家庭用品のデザインにも携わった。カーデザイナーやインダストリアルデザイナー、服飾デザイナーとして長年活躍したが、2012年4月に76歳で死去。