漫画家・イラストレーターの寺田克也は1963年12月7日生まれ。岡山県玉野市出身。
岡山工業高校の工業デザイン科を卒業すると上京し、阿佐ヶ谷美術専門学校へと進学。在学中にすでに商業デビューを果たしており、卒業後はそのままイラストレーターとしての仕事を得るようになる。
その後、寺田は様々な媒体で作品を発表するようになるが、とりわけゲームでは数々のキャラクターを世に送り出している。87年に始まった『探偵 神宮寺三郎』シリーズや、94年発売の『バーチャファイター2』。00年に文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した『BLOOD THE LAST VAMPIRE』では、ゲームと映画の両方でキャラクターデザインを担当した。
また、キャラクターデザインでは特撮映画とも深い関わりがあり、04年公開の『キューティーハニー』や『デビルマン』、09年公開の『ヤッターマン』などで衣装やコンセプトデザインを手掛けている。その他、漫画や小説の挿絵など、幅広いジャンルで活躍。作画にいち早くタブレットを取り入れたこともあり、当時はデジタル絵師を代表する存在としても知られていた。
なお、寺田の通称として“ラクガキング”と呼ばれることがあるが、これは本人によると“ラクガキ+ing”の意味とのこと。仕事以外でも日ごろから膨大な量の絵を描いており、ドローイングなどのイベントも精力的に行っている。13年には過去10年間の作品を約300点集めた展示会「寺田克也 ココ10年展」を開催した。