ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、シャルロット・ペリアン考案の「限りなく水に近い家(La maison au bord de l'eau)」を製作し、12月8日まで開催中のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」にて発表した。
この家は、約80年前にペリアンが大衆向けに手の届きやすい別荘を広めるため、仏・建築雑誌 『L’Architecture d’Aujourd’hui”(現代建築)』 主催のコンペティションに応募し、2位を受賞した作品。しかし実際に建造されることはなかった。その後彼女はハイエンドな人々に向けたバリエーション案をいくつか考えたが、実現されることはなく現在ではスケッチしか残っていない。
しかし今回、ルイ・ヴィトンが新ライン「アイコン・プロジェクト」の一環で製作。詳細な設計図が無く、ペリアンのスケッチしか残っていなかったが彼女の建築家チームのノウハウを活かして実現に至ったという。
同ラインの14SSコレクションテーマはシャルロット・ペリアン。建築家、デザイナー、フォトグラファーなど多岐にわたる活動をしていたペリアンからインスパイアされたカラフルなアイテムを展開し、日本では11月29日にオープンした新宿三丁目のショップがフルラインをそろえている。
更に今回の展示に合わせ、同ブランドのマイアミ・デザイン・ディストリクトショップではぺリアンをフィーチャー。店内ではアイコン・コレクションと彼女の家具を共にディスプレイ。ファサードも特別デザインとされ、白と黒の幾何学模様に彩られている。同所はアートやファッション、デザインが融合する地域として開発されたエリア。ラグジュアリーメゾンなどのショップの他、デザインスタジオ、著名建築家設計の施設などが軒を連ねている。