ゼニアグループの「アニオナ(AGNONA)」は、新クリエーティブディレクターのステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)のファーストコレクションを12月4日より伊勢丹新宿店と三越日本橋本店にて発売する。
コレクションテーマは「コレクションゼロ(Collection#0)」。ピラーティは、初めてハワイに輸出された日本の生地で、もともとはサーファーのパンツやシャツに使われていたチェックである「パラカ(PALAKA)」のモチーフを取り入れた。パラカは本コレクションにおける主要要素でニットウエアにプリントとしても施され、ダブルシルクやビスコースではフラワーモチーフとミックスされる。シルエットはクラシックな要素を排除し、スリムとオーバーサイズ、ストレートとアシンメトリーという相反するカットが用いられた。スーツはショートパンツとのセットアップで提案。夏を感じさせる形と色のダブルフェイスカシミアも登場する
テーマの参考となったのは、1950年代後半のヨーロッパで芸術運動を起こした国際集団「グループゼロ(Group Zero)」。彼らは同時代の同質的カルチャーを拒否し、それに賛同したヨーロッパ各地の芸術家が伝統にとらわれない環境での新たなアートを提案した。
アニオナは1953年にイタリアで設立。ミラノのコンセプトショップを拠点とし、全工程において「イタリア製」へのこだわりを見せる。カシミヤ、アルパカ、モヘアなどのアイテムが特に有名。