ジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)は1946年12月2日生まれ。南イタリアのレッジョ・カラブリア出身。1997年7月15日逝去。
母親がブティックを経営していた影響で、早くからファッション業界に関心を持つ。母親の下で働いた後、ミラノへ向かい「カラガン(Callaghan)」「マリオ・ヴァレンティノ(MARIO VALENTINO)」などで経験を積んだ。1978年に独立し、自身のコレクションを発表。天然素材を使用した高級ファッションや、巧みなカッティングで人気を博し、ミラノに第1号店をオープンした。このとき兄のサントとともに「ヴェルサーチ」社を設立。サントは当時から現在に至るまでヴェルサーチ社のCEOを務めている。
82年にイタリアの婦人服デザイナーの最高賞である「ゴールデン・アイ賞」を、83年にはニューヨークの「カティ・サーク賞」を受賞しデザイナーとしての才能を世界中で認められる。ジャンニ・ヴェルサーチ、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)、ジャンフランコ・フェッレ(Gianfranco Ferre)の3人は、「3G」と呼ばれ80年代後半のイタリアファッションを牽引した。
90年にパリで初のオートクチュールコレクションを発表。その後、プレタポルテ、ジーンズライン、スポーツライン、ビジネス向けライン、子供向けライン、コスメなどを次々と発表し事業を拡大していった。
97年7月、彼はマイアミの別荘で男娼アンドリュー・クナナンによって射殺される。ジャンニの恋人との説もあるが、確証はない。クナナンは1週間後に警察に追い詰められ自殺。
その後、98SSからプレタポルテ、オートクチュールの両方を妹のドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)が継承している。