歌手で女優のヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)は1972年12月22日生まれ。フランス・ヴァン・ド・マルヌ出身。
俳優のディディエ・パンを叔父に持ち、その縁もあって7歳の時にテレビ出演。89年公開の映画『白い婚礼』でヒロインのマチルド役を演じると、セザール賞の新人賞、及びローミー・シュナイダー賞を獲得する。
一方で、歌手としては87年にシングル『夢見るジョー』でデビューを果たすと、フランスで11週連続1位を記録。続いて発表したファーストアルバム『マリリン&ジョン』も絶賛され、一躍フランスを代表する若手アーティストの1人となる。その後も、90年にはフランスを代表するエンターテイナー、セルジュ・ゲンスブールのプロデュースした『ヴァリアシオン』を発表。93年には当時を代表するロックアーティスト、レニー・クラヴィッツのプロデュースで『ヴァネッサ・パラディ』をリリースしており、いずれも世界的な大ヒットとなった。
その後も、歌手として活躍する傍らで、98年にはコメディ・アクション映画『ハーフ・ア・チャンス』、パトリス・ルコント監督作品『橋の上の娘』に出演。アラン・ドロン(Alain Delon)、ジャン=ポール・ベルモンド、ダニエル・オートゥイユらフランスを代表する俳優と共演している。04年にはSFコメディの異色作『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』にコンチャ役で主演を果たした。
私生活では、俳優のジョニー・デップ(Johnny Depp)との間に2児を儲けたが、現在は破局している。