ジョナサン・アンダーソンによるロエベ(LOEWE)は、サン・シュルピス広場に面したショールームにてプレゼンテーション形式で2017-18年秋冬メンズコレクションを発表。
ワーカーとノンワーカーをミックス。つまりは、脱工業的な職人を思わせるスタイルと非労働者のスタイル組み合わせ、ロエベらしいエレガントでモダンなスタイルを生み出している。
一つのものを形作るには、様々なものを壊すことになるが、破壊を伴う創作をイメージし、無秩序(アナーキー)というキーワードと連なり、赤いタータンチェックやスローガンTシャツなど、パンクのイメージも注入。多面的なイメージソースは健在。職人用エプロンのようなカーフレザー製ポロシャツは、ロング丈でドレスのような様相を見せ、ワークウエアの発展形として目を引いたアイテム。
ムートンとデニムのブルゾンやムートンを襟に配したフィッシャーマンコートなど、ワークウエア風のアイテムがある一方で、カラーブロックのムートン製コートやバスローブ風のムートン製コートなど、ノンワーカースタイルもミックス。フリンジを飾ったブランケット風のコートや、様々な形状のトグルが付いたアランニットのダッフル風ベストなど、目新しいアイテムも。
アクセントとなるアクセサリー類も豊富で、パイプをくわえた民族衣装の男性をハーフステッチで表現したバッグや、アランニットのトート、パスケースや財布をそのまま貼り付けたトートなどのバッグ類はもちろんのこと、糸巻きのようなチャームや、陶器製のカップがペンダントモチーフになったネックレス、動物モチーフの傘の柄のネックレスなど、アンダーソンのクリエーションの奥深さを感じさせるものばかりだ。