クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)がクリエイティブディレクターを務めるクロエ(Chloe)が、2017年フォールコレクションを発表した。
情熱的で自立した女性のアティチュードを表現した今回のコレクション。70年代後半のニューヨークで絶大な人気を誇ったメリル・ストリープやシェリー・デュヴァルが演じた、自由な精神を持つヒロインたちが、映画の中で身に着けていたワードローブを彷彿させるルックがそろった。
テクスチャーが施されたパフスリーブが揺れるトップス、花柄のチュールレースのワンピースなど、彼女たちのノンシャランなワードローブは、ロマンティックなディテールを備えた柔らかく機能的なシルエットへとアップデートされ、バターイエロー、マリーゴールド、ペールミント、カーマイン、シナモンといったクロエらしい特徴的なカラーパレットで表現されている。
異素材を組み合わせたテーラードジャケットやコートに、たっぷりとしたワイドパンツを合わせて“ロング&リーン”を強調したスタイルは、かすかなフレアを描くシルエットがフェミニンな表情を覗かせる。袖に大きくボリュームを持たせたバブルウール素材のマルチカラーニットやメランジェウールのセータードレス、ポンポントリムが施されたクルーネックセーターなど、秋らしい素朴な風合いのニットウエアも、色とディテールの妙で抜け感のある空気を纏っている。ダブルリングストラップが施されたアビエイタージャケットやジップボンバージャケット、バイカラーブルゾン、パーカーなど、豊富なアウターのバリエーション。パッチワークのシアリングで構成されたアノラックジャケットは、強さを秘めたサファリエンヌを想わせる。
新しく登場したバッグコレクション「OWEN」は、レザーとスエード素材を用いたバレルシェイプにダブルストラップが施され、チャンキーなゴールドのハードウエアとタッセルがアクセントに。シューズは、ブロックヒールにスカラップをあしらったデコラティブなレースアップのアンクルブーツや、メタリックなスタッズが並んだストラップサンダルが、コレクションを彩るステートメントピースとして存在感を放っていた。