ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)が、2017-18年秋冬パリメンズコレクションシーズンにブランド設立23年にして初のランウェイショーを、本社ショールームで開催した。
「今日の悪趣味は明日の洗練」というジャン・コクトーの言葉を引用しながら、90年代のロサンゼルスにイメージを求めている。ヒップホップスタイルのジャージのセットアップやワークウエア風のブルゾンなど、スポーティーカジュアルが趨勢を占めたが、ブロケードのジャケットやコート、あるいはテーラードジャケットなどのクラシカルなアイテムも見られ、ラグジュアリーなエクレクティック(折衷)スタイルを見せた。
清涼飲料水の商標を思わせる「Enjoy ganja(=ガンジャを吸おう)」というメッセージがプリントされたロングスリーブTシャツや、ルシアン ペラフィネのコードであるマリファナの葉と「Pharmacie(薬局)」とプリントされたTシャツなど、このブランドらしいアイロニーを効かせたアイテムは健在。
クラッシュの名で知られるニューヨークのグラフィティアーティスト、ジョン・メイトス(John Matos)とのコラボレーションアイテムの他に、3Dアニメ映画のキャラクター、ミニオンズ(Minions)をモチーフにしたインターシャニットも登場。そして、ショー冒頭に登場したシンプルなバッグは、パリの老舗バッグブランド、モラビト(MORABITO)とのコラボレーションによるものだ。