高橋悠介によるイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)は、オステルリッツ駅に隣接する植物園内の水晶陳列館で2017-18年秋冬コレクションのショーを開催。コレクションタイトルは「Forest Breath」で、自然からインスパイアされながら都市生活者を想定した機能性の高いアイテムで構成している。
特に目を引いた、白樺の森から着想したモチーフは、十種類の版を用い染料と光沢プリントを重ねて風合いを出したもので、ジャケットやコートなどに使用された。紅葉から着想した有機的なモチーフを織り上げたジャカード製ファブリックによるコートは、ナイロングログランと併せられてリバーシブルに仕立てている。
ギンガムチェックのツイードには、リフレクター糸が織り交ぜられ、ブルゾンやパンツはスポーティーな印象。職人が一点一点紐で絞ったタータンチェックは、特殊溶液と熱加工によってポリエステルを含まないウール100%のプリーツを実現。絶妙に身体にフィットし、独特のシルエットを見せた。
その他にも、高橋悠介が得意とする絞り染めのスーツや、立体的なジャカード素材のパンツ類なども登場。1983年秋冬コレクションで発表されたコートのアーカイブパターンを基にした、ナイロンワッシャータフタ素材のコートをモデル達に着せてフィナーレへ。撥水性に優れ、ビッグシルエットであらゆる機会に活用できる機能的なアイテムだ。