フランスのクラフトマンシップや前衛的な作品に触れられる新たなコンセプトストア「アンプラント(EMPREINTES)」がパリ、マレ地区にオープンした。4階建て600平米の広い空間には、フランスの工芸作家の作品1,000以上が展示販売されている他、カフェやミニライブラリー、上映室も併設。ハンドメイドが放つ魅力とパワーを再発見できるとして、パリジャンや観光客で毎日賑わいを見せている。
アンプラントは1868年に創設されたフランス最大の工芸家組合「アトリエ・ダート・デ・フランス(Ateliers d’Art de France)」に所属する作家たちのクリエーションを見て触れて、日常的に楽しんでもらいたいという想いから発足されたコンセプトストア。敏腕プロデューサーとして知られるエルザベット・ルロッシュ(Elizabeth Leriche)と、「メルシー(Merci)」の名物バイヤーであるジャン・リュック・コロナ(Jean Luc Colonna)が二人三脚で取り組んだとあって、2016年9月のオープン時から大きな話題となった。
店内はフロアごとに異なるコンセプトで成り立つ。「クリエイターのギャラリー」と名付けられた1階は、インテリア雑貨やオブジェなど、創造性の高いアート作品が中心。工芸作家のプロフィールや製作過程の写真も展示され、ギャラリーのように眺めているだけも楽しい。奥には、アーティストのコラボレーションで製作された作品を展示するスペースも。
2階は「大きな食器棚」という名の通り、テーブルウェアや陶器、雑貨など日常使いにふさわしいアイテムが並ぶ。全ての商品は工芸作家による手作りのため、同じアイテムでも一つひとつ異なる風合いで、既製品にはない温かみを感じられる。自然光が差し込む開放感のある落ち着いたカフェ「シーズン(Season)」では、販売されているカップでオーガニックのコーヒーやグルテンフリーといったヘルシーメニューを提供。
最上階の3階の名は「装身具や宝飾の部屋」。女性向けのジュエリーやオブジェ、ユニークな家具や照明も並んでいる。展示販売されているソファで寛ぎながら、書棚に飾られた本を読んで自由に時間を過ごせるといった、ミニライブラリーのスペースも用意されている。
地下は映写室として、ものづくりの現場の映像が常時上映。“買えるアート”をコンセプトにしているだけあって、価格も10ユーロからとお手頃。「作家たちが愛情と心を込めて作ったアートが日常の中に溶け込み、多くの人の生活を彩る特別な作品となって欲しい」と語るのは、ディレクターのアンネ・ソフィー(Anne Sophie)さん。7年前にオープンしたメルシーの登場から、パリにもコンセプトストアが次々と誕生しているが、その中でもアンプラントは一線を画す存在。アートを生活の一部として楽しみ、作家との距離を縮める架け橋のような役割も持つ。「2から3ヶ月毎にコンセプトを替え全商品一新させます。いつ来ても新しい発見があり、一期一会の出会いを楽しめる場所に育てていきたいです」。
店名のアンプラントとは、足跡という意味。フランスが誇る伝統工芸を伝え、未来へと受け継いでいくという使命とともに、作家のアンプラントが色濃く残る、無二の存在へと成長していきそうだ。
アンプラントは1868年に創設されたフランス最大の工芸家組合「アトリエ・ダート・デ・フランス(Ateliers d’Art de France)」に所属する作家たちのクリエーションを見て触れて、日常的に楽しんでもらいたいという想いから発足されたコンセプトストア。敏腕プロデューサーとして知られるエルザベット・ルロッシュ(Elizabeth Leriche)と、「メルシー(Merci)」の名物バイヤーであるジャン・リュック・コロナ(Jean Luc Colonna)が二人三脚で取り組んだとあって、2016年9月のオープン時から大きな話題となった。
店内はフロアごとに異なるコンセプトで成り立つ。「クリエイターのギャラリー」と名付けられた1階は、インテリア雑貨やオブジェなど、創造性の高いアート作品が中心。工芸作家のプロフィールや製作過程の写真も展示され、ギャラリーのように眺めているだけも楽しい。奥には、アーティストのコラボレーションで製作された作品を展示するスペースも。
2階は「大きな食器棚」という名の通り、テーブルウェアや陶器、雑貨など日常使いにふさわしいアイテムが並ぶ。全ての商品は工芸作家による手作りのため、同じアイテムでも一つひとつ異なる風合いで、既製品にはない温かみを感じられる。自然光が差し込む開放感のある落ち着いたカフェ「シーズン(Season)」では、販売されているカップでオーガニックのコーヒーやグルテンフリーといったヘルシーメニューを提供。
最上階の3階の名は「装身具や宝飾の部屋」。女性向けのジュエリーやオブジェ、ユニークな家具や照明も並んでいる。展示販売されているソファで寛ぎながら、書棚に飾られた本を読んで自由に時間を過ごせるといった、ミニライブラリーのスペースも用意されている。
地下は映写室として、ものづくりの現場の映像が常時上映。“買えるアート”をコンセプトにしているだけあって、価格も10ユーロからとお手頃。「作家たちが愛情と心を込めて作ったアートが日常の中に溶け込み、多くの人の生活を彩る特別な作品となって欲しい」と語るのは、ディレクターのアンネ・ソフィー(Anne Sophie)さん。7年前にオープンしたメルシーの登場から、パリにもコンセプトストアが次々と誕生しているが、その中でもアンプラントは一線を画す存在。アートを生活の一部として楽しみ、作家との距離を縮める架け橋のような役割も持つ。「2から3ヶ月毎にコンセプトを替え全商品一新させます。いつ来ても新しい発見があり、一期一会の出会いを楽しめる場所に育てていきたいです」。
店名のアンプラントとは、足跡という意味。フランスが誇る伝統工芸を伝え、未来へと受け継いでいくという使命とともに、作家のアンプラントが色濃く残る、無二の存在へと成長していきそうだ。