オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)によるバルマン(BALMAIN)は、旧ポトキ伯爵邸のボールルームを会場に2017-18年秋冬メンズコレクションのショーを開催した。
クイーンやボン・ジョヴィの楽曲がBGMとして流れ、80~90年代のハードロック・へヴィメタルの雰囲気をコレクションに投影。トラやライオン、鳥やヘビなどの意匠にアイアン・メイデンを思わせるバルマンのロゴを配して、ロック的な表現を見せた。
迷彩モチーフを含めたミリタリーのシリーズでスタート。スネークスキンを思わせるモチーフの総刺繍のトップスや、鳥を刺繍したレースアップのパイソンジャケットなどが登場。パイソンモチーフはプリントでも見られ、2017年春夏のウィメンズコレクションと呼応。アランニットも目を引いた要素で、実際のニットプルはもちろんのこと、総刺繍で表現したトップスなども見られ、有機的な曲線がヘビをイメージさせた。千鳥格子のツイードのジャケットやプリンス・オブ・ウェールズチェックのジャケットは、キモノ身頃でルスタンらしさを見せるアイテム。
後半は総刺繍のチェックのジャケットや、キルティングレザーにスタッズを打ったジャケット、チェーンを刺繍したデニムブルゾン、ニットリブ部分がビーズ刺繍で表現されているボンバースなど、バルマンならではのアイテムが続く。ウィメンズも含めて全82体で構成されたコレクションは、いつになくエネルギーに満ち溢れていた。