太宰治『ヴィヨンの妻』をイメージした森山大道の写真集【ShelfオススメBOOK】

2014.12.20

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)の1冊。

■「Daido Moriyama: Dazai」森山大道、太宰治、ラルフ・マッカーシー(訳)

森山大道が、終戦直後のクリスマスから年末を舞台とした太宰治の小説『ヴィヨンの妻』のイメージで自身の写真作品をセレクト。アートディレクター町口覚が、ラルフ・ マッカーシーによる『ヴィヨンの妻』英語訳のテキストを添え、凝った装丁の中に収めた1冊。ふんわりと透ける和紙風の紙を重ねた表紙、3種類の紙を使った文ページ、幾重もの扉や別丁、凝った文字組み…。写真ファンや文学ファンはもちろん、『ヴィヨンの妻』初の英訳版ということで、外国の知人にもプレゼントしたくなる美しい本だ。

なお、本書の刊行を記念し、森山が太宰へのオマージュとしてセレクトした、70年代から現在に至るまでのモノクローム作品約50点を展示する写真展「Dazai」が、原宿のアートスペース「AM」で開催される。会期は12月20日から2015年2月23日まで。

書籍情報】
「Daido Moriyama: Dazai」
著者:森山大道、太宰治、ラルフ・マッカーシー(訳)
出版社:match and company
言語:英語
ソフトカバー/160×230mm
発刊:2014年
価格:5,000円
Shelf
  • 「Daido Moriyama: Dazai」
  • 森山大道写真展「Dazai」
  • 森山大道写真展「Dazai」
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