「服の記憶―私の服は誰のもの?」展が、群馬・前橋の「アーツ前橋」にて10月10日より開催される。
本展は、デザイナーやファッション産業が作り出す流行や消費という枠組みから離れ「着ること」を個人や他者との関係の中に置き、衣服の持つさまざまな役割を考えることを提案。日常的行為である「服を着ること」を見つめ直すきっかけとなることを目指す。
新井淳一と平野薫、ファッションブランド「ストア(STORE)」による「糸と布」では、時間を掛けて作られた服を更なる時間を掛けて糸の状態にまで解き、元の配列のまま別の形へ結びあげる。「衣服の記憶」では遺品に写真家の石内都が“今”という光を当て、ニゴー(NIGO)は自身のコレクションであるビンテージジーンズやスカジャンと共に細部を再現しつつ現代風によみがえらせた服を紹介。
「自分らしさの神話」では、ファッションスナップの先駆者である青木正一の視点から自分らしさとは何かを提示し、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」がアイデンティティーから離れ服の持つ可能性を提示する新作を発表。「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」は着用者と服作りのプロセスを共有するプロジェクトを行い、「フォームオンワーズ(FORM ON WORDS)」は個人に取材を重ね「あなたのための服」を作る。フォームオンワーズは様々な前橋市民とのかかわりを通し、アーツ前橋のユニフォームも製作する。
石内都など参加アーティストやデザイナーによるトークプログラム、フォームオンワーズによるファッションショーなど関連イベントも開催。
【イベント情報】
「服の記憶―私の服は誰のもの?」
会場:アーツ前橋
住所:群馬県前橋市千代田町5-1-16
会期:10月10日から2015年1月13日
時間:11:00から19:00
休館日:水曜日、12月28日から1月4日
入場:大人600円 学生・65歳以上400円 高校生以下無料(10月28日は群馬県民の日、11月29日は「いいふく」の日のため無料)