映画監督のティム・バートン(Tim Burton)は1958年8月25日生まれ。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。本名はティモシー・ウィリアム・バートン(Timothy William Burton)。
高校を卒業したバートンは奨学金を獲得し、ディズニーが創設した芸術大学「カリフォルニア・インスティテュート・オブ・ジ・アーツ」に入学。学生時代に撮影した映画が認められると、ウォルト・ディズニー・スタジオでアニメーターとして働くようになる。すると、入社後わずか3年で初監督作品『ヴィンセント』を発表。以降も『ヘンゼルとグレーテル』『フランケン・ウィニー』『アラジンと魔法のランプ』などの作品で監督を手掛けるなど、ディズニー社内でも高い評価を受けていた。
85年にバートンはディズニーを退社。同年公開の『ピーウィの大冒険』で長編映画の初監督を務めると、映画は興行的に大成功を収める。88年公開の『ビートルジュース』も大ヒット映画となり、アカデミー賞メイクアップ賞を受賞した。89年には彼の出世作となる『バットマン』を発表。公開わずか10日で1億ドルを超える興行収益を上げるなど、バートンの名は当時のハリウッドを代表する監督として知られるようになる。
90年には当時まだ無名だったジョニー・デップ(Johnny Depp)を主役に抜擢し、映画『シザーハンズ』を公開。その後も『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』などの映画で、バートンとデップはコンビを組むことになる。
これらの活動が評価され、07年にはヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞。一方、私生活では89年にドイツ人の芸術家と結婚するが、後に離婚している。01年からは『PLANET OF THE APES/猿の惑星』以降彼の作品によく出演している女優ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)と交際しており、一男一女を儲けている。
東京・六本木の森アーツセンターギャラリーでは、11月1日から展覧会「ティム・バートンの世界」を開催。バートンが手掛けたスケッチやデッサン、写真、オブジェなど、日本初上陸の作品約500点が展示される。