俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)は1943年8月17日生まれ。アメリカ合衆国・ニューヨーク州出身。
2歳の時に両親が離婚し、母親の元で育てられる。ステラ・アドラー・コンサバトリー・アクティングや、俳優養成所の名門アクターズ・スタジオなどで演劇を学び、成人後はオフ・ブロードウェイに出演。やがて、映画監督のブライアン・デ・パルマに才能を見いだされると、68年公開の映画『ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN II・黄昏のニューヨーク』で彼がデ・ニーロを主演俳優に抜擢。その後も映画界と演劇界の間を行き来しながら、役者としてのキャリアを積み上げていく。
73年にはマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督作品『ミーン・ストリート』に出演。すると、無軌道な行動で周囲を圧倒する青年の役を見事に演じ、全米映画批評家協会賞の助演男優賞を受賞する。その後もデ・ニーロはスコセッシ監督作品に出演し続け、76年公開の『タクシードライバー』ではアカデミー賞主演男優賞を始め数々の賞を受賞・ノミネートされる。同作のデニムにミリタリージャケットというスタイルは、現在インスピレーションソースとして多くの男性ファッション誌で取り上げられている。また80年公開の『レイジング・ブル』においては、現役時代と引退後のボクサーを演じ分けるために、撮影中に20kg以上も体重を増量するという徹底した役作りを行い、遂にアカデミー主演男優賞を受賞した。
その後もデ・ニーロは『グッド・フェローズ』や『アナライズ・ミー』など、数々のヒット映画に出演。一方で、93年公開の映画『ブロンクス物語 愛につつまれた街』では監督としてメガホンを握っている。02年からは「トライベッカ映画祭」を主催しており、同イベントをニューヨークを代表する映画祭へと成長させた。
私生活では76年に女優ダイアン・アボット(Diahnne Abbott)と結婚。1子を儲けるが、88年に離婚している。その後はモデルのトウキー・スミス(Toukie Smith)や女優グレイス・ハイタワー(Grace Hightower)と再婚した。「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」を愛用していることでも有名。