取り壊しが予定されているビル1棟を美術館として再利用したアートプロジェクト「ビクション(BCTION)」が、9月1日から15日まで、東京・麹町で行われる。
主宰は美術家の大山康太郎と写真家の嶋本丈士。都心のデッドスペースである取り壊し予定のビルをアート空間として再利用することで、アーティストが社会に関与出来る機会を広げると共に、表現の場を増やし、更にはマーケティング拡大を目指すことを目的としている。
東京・麹町にある某オフィスビル全9フロアを会場に、50組以上の様々なジャンルの若手気鋭アーティストと賛同者達がDIY精神の元、壁や床など建物全体を使って作品を発表。DRAGON76、FRANKIE CIHI、RYUICHI OGINO、SHOGO IWAKIRI、SD duet with NUKEME、MICHINORI MARU、KLEPTOMANIAC 、苦虫ツヨシらが参加する。
なお、同プロジェクトは完全予約制となっており、現在公式サイトにリンクされている予約登録サイトから受付中。申し込みをすると、予約完了と共に会場などについての詳細情報が入手出来る。8月31日にはオープニングレセプションが開かれ、プロジェクトの全貌が明かされる。
大山康太郎は、京都市立芸術大学を卒業後、ライブペイントパフォーマンス、壁画制作を軸にインスタレーション、キャンバス作品等を発表し活動している。ネイティブジャパニーズ・アイヌとネイティブアメリカン・ハイダから強く影響を受けており紋様、古代の寺院から引用した極彩色パターンなどの要素を組み込んだ作品が特徴。
嶋本丈士は、米・アカデミー・オブ・アート大学の写真科を卒業。在米中にアメリカで数々の写真展を開催、企画する。2008年帰国後、新宿のギャラリー「The Artcomplex Center of Tokyo」で大規模な写真展を開催。その翌年には『STUDIO VOICE』の別冊として発行された『日本の100人の写真家』にも選ばれた過去を持つ。近年ではラフォーレ原宿やBLUE NOTE TOKYOでの写真展示を行ったりと精力的に活動をしている。
【イベント情報】
「BCTION」
会場:某オフィスビル
住所:東京都千代区麹町某所
期間:9月1日から9月15日
時間:12:00から20:00
入場無料