ニットメーカー「イエリデザインプロダククツ(ieri design products)」より、ウィメンズファッションブランド「ガランス(GALANCE)」が14-15AWシーズンよりデビューする。
ディレクションを行うのは、エストネーション創設メンバーである井出真里と、同社のMDを務めていた朝岡真智子。現在2人は「ライファス(LiFAS)」を立ち上げ、ウィメンズブランドのコンサルティングなどを行っている。
ブランドコンセプトは“フィールコンテンポラリー(Feel Contemporary)”。今の時代の空気を感じて、自分を常にアップデートしながら毎日を生きるというライフスタイル提案を行う。上質感のあるアイテムをデイリーに楽しみたいと考える、物の本質の良さを理解した、30代女性に向けて発信。
ブランド名は、フランス人女性フォトグラファーのガランス・ドレ(Garance Dore)から引用。彼女の都会的なスタイルをブランドの空気感に取り入れつつも、あえて“R”を“L”で表記。またgaranceは茜色の意味も持つ。
商品は、コート、ガウン、セーター、ワンピース、レギンス、スカートなど約30型。本格的なローンチは15SSからとなる。主にニット製品を展開するが、トータルにスタイリング出来るよう布帛も扱う。価格は、トップス、ワンピース、スカート2万円台から、アウター3万から6万円など。
デビューコレクションは「トピックス」「スポーツ」「ベーシック」と三つのラインで構成。メインとなるトピックスラインは、主にニット製品の展開で、「無理せずお洒落を楽しみたいが、ベーシックだけではつまらない」と考える女性に向けたライン。今シーズンは“ミリタリー”“フォークロア”をキーワードにした。大人な女性らしい雰囲気のフリンジがあしらわれたセーター、ループ状に編み込みボリューム感を出したアウターなど、編みの技術を駆使した、ニットメーカーならではの素材感。他にも、モヘアが混紡された柔らかいジャケットなど、ニットの表情は様々。
スポーツラインは、リラックスしたシルエットと、体型カバーの出来る張りのある素材が特徴。大胆なボーダーのジオメトリック柄のレギンスは、厚過ぎず薄すぎず、着合わせしやすい。また、コットン100%の裏毛トレーナーは、カシミアタッチの起毛感でカジュアルでありながらも上品な印象。
ベーシックラインは機能性と軽さが特徴。黒、白をベースに差し色としてブランド名でもある赤を取り入れたカラーで構成。定番アイテムとなるセーターやカーディガンなどの4型は細番手のウールにポリウレタンを加え、気易さを追求した。また、モード感あるハイネックセーターは、通常重くなりがちなハイゲージだが、軽い仕上がり。その他、構築的なシルエットで裾がオーガンジーに切り替わったワンピースなど、トレンドを意識しつつもリラックス感漂うアイテムがラインアップする。
取り扱い店舗は百貨店やセレクトショップを予定している。