ファッションデザイナーのジャン・デセ(Jean Desses)は1904年8月6日生まれ。エジプト・アレキサンドリア出身。70年8月2日逝去。出自から影響をうかがわせるシフォンやモスリンを用いた彫刻のようなデザインが特徴。
エジプト人とギリシャ人の両親の間に生まれ、元は法律関係の勉強をしていたが、やがてファッションデザイナーを志すようになる。37年にパリでクチュールサロンをオープン。第2次世界大戦が終わった後は、世界中を旅しており、この経験が後の彼のデザインに大きな影響を与えた。
やがて、ガウンやイブニングドレスをデザインするようになると、彼の仕事はヨーロッパの王族や映画関係者などから人気を集めるようになる。62年にはギリシャのソフィア女王のために、ウエディングガウンをデザインした。
63年になると、ジャンは健康上の問題から引退し、小さなブティックを開くようになる。その後、70年にアテネで逝去した。