11月1日から来年1月4日まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて「ティム・バートンの世界展」が開催される。同展覧会では、『シザーハンズ』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』などを手掛けた映画界の鬼才、ティム・バートンによるスケッチやデッサン、油絵から未公開映像作品に至るまで約5,000点の日本未公開作品を公開し、会場全体を、ティムの無限に広がるイマジネーションの世界に染め上げる。

開催を控えて、8月5日、都内で開かれた記者発表会に、同展覧会のオフィシャルサポーターに就任したお笑い芸人・ピースの綾部祐二と又吉直樹の2人が、司会者のクリス・ペプラーと共に登場。綾部、又吉はそれぞれ、『アリス・イン・ワンダーランド』のマッド・ハッター、『シザーハンズ』のエドワードに扮し、会見場に特異な空気をもたらした。

ティムの作り出す作品の登場人物のようないでたちの2人とは対照的に、いつも通りクールに構えるクリス・ペプラーに対して、綾部さんは「クリスさんも（コスプレ）どうですか？」と切り出し、それに被せるように又吉さんが「釣りバカ日誌のハマちゃんとかやってみるといいと思います！」と提案するも、クリスさんは華麗にスルー。

「シカトですか！」とずっこける2人に構わずクリスさんが「ティム・バートンの映画の好きなところは？」と質問。これに対して綾部さんは「美術センスがすばらしい。かわいさと恐ろしさの両方を持ち合わせている」、又吉さんが「発想力には目をみはるものがある」と答えた。

また、好きな作品を尋ねられると、綾部さんは『ビッグ・フィッシュ』と即答。又吉さんは『シザーハンズ』と答え、「周囲の人とうまく接することができないエドワードにシンパシーを感じる」と語った。

会見中盤には、サポーターに就任した2人に向けたティムからのコメントVTRが流されることになり、綾部さん、又吉さんともども画面に注目したところ、そこに映し出されたのは、会見当日にも着用の衣装をまとった2人の写真を眺めるティムの姿。そして開口一番、「2人とも衣装がすごく似合ってていいね！　何やってる人達だか知らないけど！」

これを受けて又吉さんは、「ティムに認識してもらえるよう、サポーターとして展覧会を一生懸命応援していきたい」。綾部さんは、「僕は常々、ハリウッドデビューが目標だと公言しているが、夢の実現の舞台がティムの映画になればそんなうれしいことはない。通行人役でもいいから出させてもらえるよう、今回の就任を機にチャンスを掴みたい」と話した。

本展に合わせて、10月10日から31日には、六本木ヒルズがティム・バートンの世界観をモチーフにしたハロウィンの装飾で彩られる他、8月9・10日に東京国際フォーラムで「ティム・バートン&ダニー・エルフマン 映画音楽コンサート」が開催されるなど、コラボ企画が様々に用意されている。


【イベント情報】
ティム・バートンの世界
会場：森アーツセンターギャラリー
住所： 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階
会期：11月1日から2015年1月4日
料金：一般1,800円　高校生・大学生1,300円　3歳から中学生800円