三越は、今年、日本初の「デパートメントストア宣言」から110年を迎えるのを機に、4月1日よりショッピングバッグをリニューアルする。
デザインを手掛けるのは友禅作家であり親子2代にわたって人間国宝である森口邦彦。呉服店としてスタートした三越は、「日本の染と織」に着目。友禅染めをリソースに取り入れるため、デザインを森口に依頼した。彼は学生時代にパリでグラフィックデザインを学び、友禅作家でありながら既成の概念を超えた斬新なデザインを生み出し続けてきた。
三越の原点でもある着物のために作られたデザイン「白地位相割付文 実り(しろじいそうわりつけもん みのり)」は、たわわに実るりんごを幾何学模様で表現。森口が描き出す大胆な模様が、同社の姿勢とマッチしたという。
同社は、ショッピングバッグリニューアルに合わせて新柄を使用した人気ブランドとのコラボレーション商品の販売を予定している。
既存の包装紙「華ひらく」は、これからも継続して使用予定。デザインは洋画家の猪熊弦一郎によるもの。