パリファッションウィークで発表された、「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」14-15AWメンズコレクション。会場は、グラン・パレ内の馬車用駐車場だったスペースを使用。コンセプトは「レイブとルネッサンス、ニュー・ウェーヴに染まるブロンズィーノ」。
フロックコートのフォルムや礼服のディテールに、レイブ、ストリート、パンク、スケート、テクノのスタイルを組み合わせて用いることで、伝統とテクノロジーのミックスを表現。タイダイのシャツやコート、ネオンカラーのアップリケを施したパンツなど新旧のテクニックが絶妙に混ざり合い、多面性を持つドリスらしいハーモニーを生んでいた。
またイタリア・ルネッサンスの画家、アーニョロ・ブロンズィーノによる絢爛な装いの人々を描いた肖像画も重要なインスピレーション源となっており、フリルカラーのシャツやベルベットのキルティングブルゾンなどでその時代の美をモダンに描き出している。ピンク、グリーン、ブルー、イエローなど、ブロジィーノの絵さながらの美しいカラーパレットが印象的。
音楽はDJのキッド コアラ(Kid Koala)によるローリング・ストーンズのアカペラリミックスが使用された。