「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、アンヴァリッド(廃兵院)の敷地内に特設したテントでコレクションを発表した。
クリエーティブディレクターのエディ・スリマン(Hedi Slimane)は、ミュージシャンを想起させる独自のスタイルを踏襲。テディボーイ・ロック的なムードの中に、サンローランらしい職人技が伝わる精緻で繊細な手仕事をミックスし、モダンなメンズクチュールを提案した。
ファーストルックでは、チェックのジャケットとスキニーパンツにハウンドトゥースのマフラー、ボーダーのナロウタイ、そしてミンクのコートを合わせ、カジュアルでもフォーマルでもないレイヤードスタイルを見せた。クチュールメゾンにしか生み出せない、リュクスなスタイリングとなっている。
シンプルなカジュアルテイストのブルゾンやコートなどは、Aラインに近い絶妙なボリューム感を出し、またジャケットもボックス型のフォルムで、今までに無いシルエットを形作った。スパンコールを刺繍したシャツやジャケットは、正にロックスターを思わせるグラマラスな雰囲気。フロントローを埋めたミュージシャン達に似合いそうな、フレッシュなアイテムが並んだ。