白い幕が張られた会場で披露された「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」の14SSウィメンズコレクションは、50年代のサーカスがインスピレーション源。スパンコールやクリスタルを使ったビンテージ風の装飾が、サーカスのきらびやかなムードでテーラードスタイルを彩った。
クラシックなメンズスーツを様々に再構築。ジュエル刺繍がきらめくビスチェでウエストマーク、分解した袖パーツはストラップやリボンで接続、ウエストに覗くのはスパンコールが刺繍されたハイウエストのパンティーなどとディテールを利かせる。シルクのイブニングドレスは、エラスティックバンドで拘束して豊かなドレープが作り出された。トレンチコートやスーツはストラップドレスに変身し、豪華な刺繍が施された取り外し可能な袖やビブ(胸当て)は、定番のテーラードスタイルを華やかでユニークなスタイルへと変化させる。
素材は、秋冬の定番であるコットンギャバジンやカシミア、ニットなどに加え、シフォンやルレックス、チュール、ベルベットなどを組み合わせた。カラーパレットはボルドーやシャンパン、ピーコックブルーなど華やかで強いトーンがキーカラーとなった。
浮いたように見えるクリアヒールのシューズや、リングをブレスレットにブレスレットをネックレスへとリサイズしたようなアクセサリーなどユニークな小物も健在。