ミュージシャンのデヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)は1958年2月23日生まれ。イギリス・ケント州出身。
74年、ロックバンド「ジャパン(JAPAN)」を結成し、78年にアルバム「果てしなき反抗」でデビュー。パンクやグラム、ブラックミュージックが一体となったような独特なサウンドに加え、ビジュアル系的なルックスも手伝い、日本で一大ブレイクを巻き起こす。
79年発表したアルバム『クワイエット・ライフ』では、エレクトリックサウンドを取り入れて大きな変貌を遂げた。そして81年、テクノの歴史的傑作と言われる「錻力の太鼓」を発表。しかし82年、”メンバーの音楽性の相違”を理由に同バンドは解散した。
彼は日本となじみが深く、80年頃からYMOメンバーとの親交を持つようになる。82年、坂本龍一とのコラボ作を発売したのに加え、83年にも映画『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラック『禁じられた色彩』を坂本と共作している。84年ソロデビュー作「ブリリアント・トゥリーズ」を発表。実験性の高い新たなサウンドで注目を集めた。
その後も、ポップスやロックシーンのメインストリームからは一歩離れたスタンスで音楽活動を継続しているほか、アートの領域でも活躍。2006年には東京メンズブランド「ユリウス(JULIUS)」とコラボレーションシャツを発表している。13年には、永年にわたり撮りつづけた写真作品を集めた個展を東京と香川で開催した。