アーティストのオノ・ヨーコは1933年2月18日生まれ。東京都出身。

学習院女子中・高等を経て、52年に学習院大学哲学科に入学。53年に家族でニューヨークに移り住み、サラ・ローレンス大学で音楽と詩を学んだ。56年に作曲家の一柳慧と出会い、退学し結婚。60年に、チェンバースストリートにあった自身のロフトを先鋭的なパフォーマンスに開放し、50年代の彼女の概念的な作品を展示した。

日本とニューヨークを行き来していたが、66年からロンドンに拠点を移す。同年11月に開催した個展『未完成の絵画とオブジェ』の会場にて、ビートルズのメンバー、ジョン・レノン（John Lennon）に出会った。レノンとは、共に前衛的な音楽活動やパフォーマンスを行い、2人目の夫アンソニー・コックスとの離婚直後の69年3月に結婚した。2人は「ベッド・イン」「戦争は終わった」などの反戦運動に積極的に参加し、注目を集めた。

80年12月に共作アルバム『ダブル・ファンタジー』を発表したが、その直後にレノンが銃殺される。この事件は世界中に衝撃を与えたが、以降も彼女は積極的に芸術活動を続けた。09年には長年の功績が認められ、ヴェネチア・ビエンナーレ国際展から金獅子賞が授与された。

12年にセレクトショップ「オープニングセレモニー（OPENING CEREMONY）」と組んで、メンズウエアコレクションを発表。亡き夫・ジョンにインスピレーションを得たという斬新なデザインが話題となった。