旧フランス国鉄倉庫のフレイシネホールを会場にショーを開催した「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(Givenchy by Riccardo Tisci)」の14-15AWメンズコレクション 。会場に円形のバスケットコートを設置して金網を巡らし、その内側をモデル達がウォーキングした。
アーティスティックディレクターのリカルド・ティッシは、スポーティーなバスケットボールの世界をエッジーな手法で服に落とし込み、ダークなムードで演出して見せた。
バスケットコートやバスケットボールのモチーフを時にリアルに、時に抽象的に使用しながら、バスケット用のタンクトップやスポーティーなスウェットパンツをレザーやファーなどの高級素材で仕立てている。ゆったりしたシルエットのパンツには、フロントからバックサイドに掛けて幅広のベルトが巡らされ、またスウェットの袖から背中に掛けても同様にベルトが飾られ、鮮烈なアクセントになった。
バスケットのゴールのネットを想起させるシャツや、光を強く反射するジップを使った彫刻的なブルゾンやボンバース、バスケットコートモチーフをパッチワークしたシャツなど、クチュールメゾンならではのアイテムが目を引く。現在のティッシによるジバンシィにしか成し得ない、強烈な世界観を描き出していた。