ファッションデザイナーの山本寛斎は1944年2月8日生まれ。岐阜県出身。娘は女優の山本未來。伊勢谷友介は彼の異母弟。
仕立て屋の父の手伝いをしているうちに、友人から"制服の改造"を頼まれるようになる。こうして中学生の頃からミシンを踏むようになり、お針子を目指し始める。岐阜県立岐阜工業高等学校を経て、日本大学文理学部英文科中退。
コシノジュンコ、細野久に師事した後、67年に「装苑賞」を受賞。71年には、ロンドンで日本人初となるコレクションを開催した。日本の伝統的な服とコンテンポラリーファッションを融合させたユニークなデザインは世界中で注目を集め、73年にはデビッド・ボウイ(David Bowie)のステージ衣装も手掛けた。74年にパリコレクション、79年にニューヨークコレクションにも参加した。
93年以降は、ファッションの枠を越えた独自の表現形態である「スーパーショー」のプロデューサーとして活躍。ロシア、ベトナム、インドなど世界各地でイベントを開催したのに加え、国内でも05年に「愛・地球博」開幕イベントなどを手掛けた。これまでのイベント動員数は累計100万人以上。
また、デザインを担当した「京成スカイライナー」の新型車両で、10年度のグッドデザイン賞、11年度のブルーリボン賞を受賞した。昨年11月には、デビューの地ロンドンにて20年ぶりにファッションショーを実施。この時発表した新作をレディー・ガガ(LADY GAGA)が着用して話題となった。