建築家の西沢立衛（にしざわ・りゅうえ）は1966年2月7日生まれ。東京都出身。

88年に横浜国立大学工学部建築学科を卒業。90年に同大学院修士課程を修了後は、妹島和世建築設計事務所に入所。24歳から5年間妹島の下で修行を積んだ。

95年妹島と共に建築ユニット「サナア（SANAA）」を設立。97年には西沢立衛建築設計事務所を開設した。これまでに妹島との共作で、ディオール（Dior）表参道、金沢21世紀美術館、NYの「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」、スイスの「ローザンヌ連邦工科大学ラーニングセンター」などを設計した他、自身の事務所名義でも十和田市現代美術館、豊島美術館、軽井沢千住博美術館他多くの建築物を設計。

04年にヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展金獅子賞、10年には「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞など数多くの賞を受賞。同年より横浜国立大学大学院Y-GSA教授を務めている。

最近では、12年にオープンしたパリ・ルーブル美術館の別館、「ルーブルランス」の設計をSANAAで手掛けた。ガラスや金属製の外壁で覆われたフューチャリスティックな外観や、仕切りのない全長120mのホールに、約200作品を並べた展示室は話題を呼び、来館者は開館1年で90万人に達した。SANAAは同建築物の設計で、フランスの優れた建築に与えられる2013年の「銀の定規賞」を受賞。

現在、青森の十和田市現代美術館にて「妹島和世＋西沢立衛 SANAA展」が開催中。会期は3月31日まで。