「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の14SSコレクションのテーマは「Wearing Light」。雲の間からまっすぐに落ちる光のようなイメージを服に落とし込んだ。
星の光は、金属のようなテキスタイルで表現。エクセーヌに極薄のフィルムを密着させて、パンチング加工によって星空のような模様と張りのあるフォルムを作り出している。流れ星や光の屈折・反射を直線でイメージしたシャープなシルエットのアイテムは、蒸気の熱で布を収縮させて作るスチームストレッチシリーズを発展させた技術を用いて生み出された。
白く輝く月の光は、グリッド編みのコットンや、経糸と緯糸にストレッチ糸を用いた生地の質感で表現。最新の糸を旧式の編機で編んだ生地に転写プレスを施したジャケットは、螺旋状にカッティングして作るパターンにより、独特なシルエットとなった。
太陽の光は、ソフトで弾力感のある3Dのメッシュ素材に、レッドとスカイブルーのグラデーションを施して表現した。エアリーな薄い素材を重ねたシリーズは、光が重なる様子をカラフルなグラフィックパターンで描き出した。透明感が特徴の淡いトーンのシャツには、薄いカラー生地の上に白のシースルー生地を重ねた二重織りの生地が使用され、ゆったりとしたシルエットが特徴。直線的なフォルムの布を重ねてボリュームを出した構築的なスカートを合わせている。
ショーでは、オープンリールアンサンブル(Open Reel Ensemble)のメンバー和田永によるブラウン管テレビモニターを楽器として演奏するプロジェクト「Braun Tube Jazz Band」による音楽が会場を盛り上げた。