2015春夏よりクリエーティブディレクターにアンドレア・インコントリ(Andrea Incontri)が就任したトッズ(TOD'S)の2015-16秋冬メンズコレクションが1月18日、ミラノで発表された。会場となったヴィラ・ネッキ(Villa Necchi)の庭には、今春夏の広告キャンペーンに使用された建築家フィリップ・ジョンソンの「ガラスの家」を特別に設営。同ブランドのアイコンシューズであるゴンミーニのニューライン、シティスパイダーがフィーチャーされた。
今季はモデルがテーマごとに分かれた各部屋で待機する前シーズン同様のエクスポジション形式。ウエアはパーカを中心に、“操縦士(aviator)”からヒントを得たコートやブルゾンが品良くラインアップされた。コーデュロイやチェックのファブリックに錯覚させるトロンプルイユのプリントが施されたフリザイユと呼ばれる技法を応用した、レザーに代表される軽さと柔らかさを求めた素材が中心。イタリアのクラフツマンシップを強調し、現代のジェットセッターに向け、ラグジュアリーブランドとして全体のバランスを意識したコレクションとなっている。また、日本のマーケットで前年比300%と好調な軽量レザーのバッグは、メッセンジャー、ジムバッグ、ショッピングトート、バックパックと新作が発表された。
メインのシューズラインは今回ランニングシューズのソールを備えたスニーカーをモカシン、モンクストラップ、レースアップのクラシックなフォルムで提案。踵に付けられたメタルモチーフは乗馬靴からインスパイアされたもの。また、シグニチャーラインのドライビングアイコンのゴンミーニも今回、プリントなど新たなラインが発表された。