伊勢丹新宿店本館6階催物場で「京都展」が始まった。1月12日までの6日間、京都の味覚や伝統の技を楽しめる。今年はテーマに「伝統とモダンの競演」を掲げ、京都の老舗の若主人達によるコラボレーション企画「若主人茶寮」で京のごちそう(4,500円)などのイートインや実演販売も展開。会場限定品も多数用意する。
醤油味の中華そばの名店「新福菜館」は真っ黒な麺がインパクト大の「竹炭塩そば」(900円・各日100食限り)を同店限定で用意。さっぱりとした塩ベースのスープには、モモ肉と胸肉の食感の異なる京赤地鶏のチャーシューが添えられる。水菜とネギが加わり、シンプルながらも深みのある1杯はスープまで存分に味わえる。
ちりめん山椒で知られる「やよい」の本店にあるカフェメニューの一部が期間中同催事のイートインで食べられる。京野菜にちりめん山椒とあつあつの生姜餡をかけたおじゃこ丼(1,500円)は同店の限定メニュー。1口ごとに身体が温まるようなやさしい味に仕上がっている。
明治18年創業の湯葉の老舗「ゆば庄」の湯葉を、ホテル「ハイアットリージェンシー」のペストリーシェフがアレンジした「ゆばスティック」(315円)は、アーモンドの香ばしさとゆばのしっかりとした歯触りが新感覚のスイーツだ。こちらも同店限定品。
京の味覚の他、伝統工芸をモダンな感性で進化させる若旦那たちの技が光るコーナーもある。「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」は、暮らしを豊かにする竹製品をそろえる。ワインクーラー、靴べら、箸など竹を使った生活用品や竹素材にレザーを合わせたバッグなどを並べる。手作り茶筒の「開化堂」は、会期中同ブランドの茶筒を購入した顧客に、茶さじに名入れをするサービスを行っている。漢字でもアルファベットでも、数分で名入れを仕上げるという。また、会場入り口付近には「金網つじ」の手編みバスケットや手編み焼き網なども並び、京都の技を体感することができる。
人気催事の一つとあって、初日は開店直後から各ブースに列が出来、宇治に店を構える中村藤吉本店の「生茶ゼリイ」(360円)をはじめ、お昼頃には早々に品切れとなるアイテムも見受けられた。