アシックスが80年代から90年代に人気だったスニーカー「アシックスタイガー(ASICS Tiger)」ブランドを復刻し、1月24日からシューズ29アイテムを発売した。
復刻モデルだけでなく、カジュアルなデザインを取り入れるなどアレンジを加えた新たなシリーズも展開するなど商品構成を充実させる。秋からはアパレルやアクセサリーなども展開する。販路は国内及び海外のスポーツショップ、セレクトショップ、ECサイト、直営店。また、3月5日まで渋谷パルコにポップアップストアをオープンしている。初年度は全世界で100億円以上の売り上げを見込む。
当時のフォルムを踏襲しながら、独自の素材使いやカラーリングで存在感を持たせ、アメリカンストリートファッションの要素も取り入れたデザインが特徴。アシックス創設当時のコーポレートマークを採用したロゴもポイントになっている。シューズの価格は1万円から1万8,000円。
代表的な商品である「ゲルライト スリー(GEL LYTE III)」は1990年に発売したランニングシューズをベースにしたもの。ゲルライト スリーの発売25年を記念し国内外のスニーカー専門店とコラボレーションした新作を毎月投入する計画で、第1弾は1月24日から「ミタスニーカーズ」で販売している。一方、「ゲルライト ファイブ(GEL LYTE V)」は93年に発売したランニングシューズをベースにしたもので、ナイロンやスエードを使ったモデルなど、バリエーションを充実させて展開する。
アシックスタイガーは80年代から90年頃、国内外の各競技のトップ選手や愛好者から人気を集めたブランド。同社は競技のためのパフォーマンスに特化した「アシックス」、ラグジュアリーなムードやヨーロピアンテイストなども取り入れた「オニツカタイガー」を展開しているが、新しいアシックスタイガーを第3のブランドとして位置付け、国内と海外のスポーツライフスタイル市場での新たな地位の獲得を目指したい考えだ。