フランス婦人プレタポルテ連盟が主催する第38回 「モード・イン・フランス(Mode in France)展」15AWコレクションが1月14日からスタートし、16日まで東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で開催された。
会場をこれまでの西新宿から恵比寿に変えた今回は、53社62ブランドが出展。パリで開催されるフーズ・ネクストなどに先駆けてウィメンズウエア、レザー、ファーなどの最新コレクションを紹介している。また、2日目の午前中には駐日フランス大使も来場し、各ブースを視察した。
展示会は初日から順調。2日目に行われた記者会見でフランス婦人プレタポルテ連盟のパトリシア・ブラフマン国際部長は「10日から12日に台湾で開催したモード・イン・フランス台北展は来場者が15%増となるなど大成功だった。東京展の初日の来場者も前年比23%増となった。2日目は雨の影響を受けたが、今回も期待している」と強調。また、「新しい会場には満足している。今後もウェスティンホテル東京で開催していく予定だ。次回はパリの展示会が7月から9月始めに変わることに対応し、例年より1週間遅い7月29日から31日に開催する」と語った。
注目ブランドでは、オリジナルのプリントやニットが特徴の「ナタリー・シェーズ(Nathalie Chaize)」は、アクセサリーの写真を転写したワンピースや中綿入りの赤いトレンチコート、秋冬のトレンドである3D効果を取り入れた凹凸のあるコート、冬のバミューダパンツなどを提案。来日したナタリー・シェーズは「2日間で15社と商談した。日本市場のニーズの変化を感じた。以前も自分で撮影した東京の街の写真をプリントに使ったことがあるが、今回もたくさんの写真を撮ったので次回のコレクションではそのプリントを使うつもり」と話した。
レインコート、パーカー、トレンチコートに特化した「プレ・プール・パルティール(Pret Pour Partir)」は初参加。取り外し可能な裏地やポケットなど機能的なデザインが特徴で、今シーズンはボーイフレンド・コートをテーマに、コクーンシルエットやオーバーサイズをポイントにしたデザイン、ハリスツイードを使ったコートなどを紹介している。「メンズはピッティに参加しているが、レディースは日本の若い層を対象にしたセレクトショップなどの反応を見るためにモード・イン・フランスに出展した。これまでとは違うセレクトショップと商談することが出来た」という。
日本の「粋」をコンセプトにした「アナイド・サン・タンドレ(Anahide Saint Andre)」も初出展。今回は折り紙とその折り目からインスピレーションを受けており、背中を開けたコートやジャケットとプリーツをアクセントにしたデザインのレイヤード、シルクの裏地や取り外し可能なフードがポイントのコート、シルクとしてもウールとしても着られるリバーシブル仕立てのコートなどを展示している。
日本のヰノセントはレディースブランド「オノレ(Honore)」、アクセサリーの「ホップホップホップ(Hophophop)」、ソックスの「ボンヌ・メゾン(Bonne Maison)」の3ブランドを出展。ボンヌ・メゾンは着物をテーマに微妙な色使いをポイントにしたデザインなどを提案。ヰノセントでは「自社の展示会の中で紹介してきたが、各ブランドの特徴やフランスのブランドであることを強調するために参加した。普段は会えない新しいバイヤーと出会うことが出来た」としている。