イタリア・フィレンツェで6月14日に開幕した第90回ピッティ・イマージネ・ウオモの2日目に、ゴーシャ・ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)が17SSコレクションを発表した。
今回のピッティウオモのメイン・ゲストデザイナーとして招かれたロシア人デザイナーのラブチンスキーは、2008年のブランドデビュー以来、モスクワのストリートカルチャーを代表するスケーターファッションをイメージソースとしてきたが、今回の17SSコレクションでは、彼が牽引してきた“ユースカルチャー”から離れ、スーツ、ジャケットスタイルを発表。
ストリートファッションの継承として、日本でも80年代にブームを起こしたフィラ(FILA)、カッパ(KAPPA)、セルジオ・タッキーニ(Sergio Tacchini)といったイタリアのスポーツブランドのロゴをあしらったアイテムをルックの要に取り入れ、ウィットに富んだモスクワっ子らしい表現で、今のメンズのモード感を打ち出した。
これまでのプレゼンテーションでは自身のジンを発表してきたが、今回はランウェイと共にショートムービーが公開され、彼のクリエーションのベースにあるフォトグラファー、映像作家としての活動も同時に表現された。
Text: 野田達哉