サカイ(sacai)がニューヨークの伝説的なディスコ「パラダイス・ガレージ(Paradise Garage)」のグラフィックを使用したカプセルコレクションを12月18日に発売する。
パラダイス・ガレージは1970年代の終わりから1980年代の初めにかけてNYのキングストリートに存在し、伝説のDJ・ラリー・レヴァンを輩出したディスコ。名前の由来はディスコのロケーションが駐車場だったことからきており、皆が共に参加し、人種、文化、または性別の違いを越えて全ての人が踊り楽しむことができる場所としてスタートした。
サカイは16SSメンズコレクションと16年プレスプリングコレクションにおいて、ヴィンテージのパラダイス・ガレージのグラフィックを刺繍やプリントで表現したTシャツ、スウェット、ミリタリージャケットなど、計5型を発売する。また「Hybrid Mash Up」をキーワードに様々なパーツを解体、再構築し、素材、アイテムだけにとどまらず、時代、テイスト、カルチャー、シーズンをも混合し、無秩序でありながら新たなスタイルを作り出した。
コレクションの売上の一部は、アメリカにおける最初のHIVとAIDSへの支援団体であり、ロゴのオーナーでもあるGay Men’s Health Crisis(GMHC)に寄付される。パラダイス・ガレージの共同創設者であるMel Cherenは音楽業界においてHIVとAIDS危機に80年代初頭により活動したひとり。シンガー、DJ、プロデューサー、クラブのオーナーなどの人々がエイズ関連の合併症で死亡したように、ダンスミュージック業界はHIVが蔓延する早い時期に大きな打撃を受けた過去がある。