キャリア約50年という、日本のファッションの礎を築いた二人のデザイナーによる、初めてのコラボレーションが銀座のギャラリーで開催されている。
12月4日からKHギャラリー銀座でスタートした「森暁雄×コシノヒロコ The Beauty~ひらめき・きらめき・かがやき~」は、創作活動を開始して48年目となるジュエリーデザイナーの森暁雄のアクセサリーを、コシノヒロコのアーカイブ作品をキャンバスに見立て展示。洋服5点にアクセサリー約30点が贅沢に散りばめられた。
森は1966年パリ滞在中に象牙、べっ甲のアクセサリーに触発され創作活動を開始。パリコレでのデザイナーのアクセサリーやオペラや映画の装身具、特に黒柳徹子の舞台用アクサセリーを長きにわたって担当してきたことでも知られる。
コレクションをスタートして50年を超えたコシノヒロコとは、意外にも今回が初顔合わせとなった今回の企画。10代の頃から妹のコシノジュンコと友達だったことから、ヒロコのことを知るという森は、「ヒロコさんは自分にとって畏れ多くて、とても怖い存在。今年の春に年末に一緒に何かやりましょう、とお声がけいただいたものの、半信半疑だった」と話す。
10月に発表された16SSコレクションでフィナーレを飾ったドレスでは手描きモチーフだったトンボが、本展示では森のアクセサリーとして立体になり、ドレスに止まった。「アクサセリーのこういう見せ方も面白いでしょ」と笑うヒロコ。今回初めて手掛けたという版画作品も同時に発表され、絵画、書画と精力的なその創作活動に驚かされる。
【イベント情報】
「森暁雄×コシノヒロコ The Beauty~ひらめき・きらめき・かがやき~」
会場:KHギャラリー銀座
住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F
会期:12月4日~23日
時間:10:30~19:00
料金:入場無料