劇作家の野田秀樹は1955年12月20日生まれ。長崎県出身。
東京大学では演劇研究会に所属し、76年に劇団「夢の遊眠社」を結成。81年に大学を中退すると、本格的に劇作家としての道を歩き始め、83年には『野獣降臨(のけものきたりて)』で岸田戯曲賞を受賞。86年には紀伊國屋演劇賞を受賞している。87年にはエディンバラ国際芸術祭に参加するなど、その公演は国内外で高い評価を受けた。
しかし、野田は92年に劇団を解散すると、文化庁芸術家在外研修制度を利用してロンドンに留学。帰国後は企画製作会社「NODA・MAP」を設立し、『キル』や『パンドラの鐘』『RED DEMON』『オイル』などの話題作を次々と発表した。これらの活動が評価されて、00年には紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨文部大臣賞、読売演劇大賞の最優秀作品賞をトリプル受賞している。
その後は09年に東京芸術劇場の芸術監督に就任。12年には「NODA・MAP」初のワールドツアーを開催し、イギリス人キャストの元で『THE BEE』を公演している。また、自身の舞台を演出・出演するだけでなく、13年には三谷幸喜による演劇『おのれナポレオン』への出演も果たした。