世界最大規模の国際アパレルファブリックス&アクセサリーの専門見本市「インターテキスタイル上海アパレル・ファブリックス-2014年秋」が中国・上海10月20日から23日までの4日間に渡り開催された。
第20回目を迎える今回は、出展者数・来場者数ともに過去最高を記録。新国際博覧中心の約17万平方メートル超の会場に、30の国と地域から3,844社が出展し、93の国と地域から7万1,138人が訪れる盛況ぶりとなった。
初日に開催された記者会見では、メッセフランクフルト アジア・ホールディングのステファン・ブールマ社長が、「20年前に12ヶ国から130の出展社が集まり、始まった同見本市が世界最大規模へと成長した」と感慨深げに語った。また、賃金の低下や原材料の高騰などにより、中国のアパレル市場の成長鈍化が心配されているが、消費者の関心が価格ではなくクオリティーへとシフトしつつあることや、技術革新などにより、今後もビジネスチャンスが期待出来ると強調。
同じく初日に行われたミラノウニカの記者会見でシルヴィオ・アルビーニ会長は、直近6ヶ月間でイタリアから中国への服地の輸出が約13%減少したことに触れつつも、「中国が巨大で重要な市場であることには変わりはなく、ミラノウニカゾーンを訪れるバイヤーも毎回増えている。イタリアの素材にはクオリティー、革新、そしてカスターマーサービスという比類ない強みがあり、欧州を代表する生産地として、十分な競争力を持っている」と今後のビジネス拡大に意欲を見せた。なお、ミラノウニカのパビリオンには128社が出展。ウール、カシミア、シルクなど、イタリアメーカーならではの高級素材が並んだ。
2015年3月開催の春展より、虹橋空港近くに建設中の中国博覧会展総合体に場所を移し、2014年春展の約2倍となる10万平方メートルの会場でインターテキスタイル・ホーム・テキスタイルやヤーン・エキスポと同時開催する。